
ニキビ肌にはクレンジング選びが重要です。
間違ったクレンジングを選んでしまうと、ニキビが悪化していますので注意してください。
とはいっても、
・「クレンジングの種類が多すぎてどれを選べばいいのか分からない」
・「ニキビ肌にもクレンジング使ってもいいの?」
と、悩み事も多いもの…。
というわけで今回は、「ニキビ肌の正しいクレンジングの選び方」を解説します。
私もニキビには長年悩まされていました。
ニキビ肌の改善まで時間がかかった原因の1つが間違ったクレンジング選びでしたので、本記事が参考になると幸いです。
目次
そもそもニキビってなぜできるの?

気が付いたら出来てしまっているニキビ。
鏡も見たくないですよね…。
なんとなくニキビができる仕組みは知っているけど、詳しくは知らないという方がほとんどではないでしょうか?
ニキビを知ることでクレンジングの選び方も変わってくるので、まずはニキビについて簡単に解説していきます。
ニキビの原因
ニキビは、大きくわけて3つの原因で出来ます。
- 皮脂の過剰分泌
- 毛穴のつまり
- アクネ菌の増殖
この3つを改善することで、ニキビ肌に悩む事が無くなりますので、1つずつ原因を取り除いていきましょう。
①皮脂の過剰分泌
ニキビ肌の第一段階は「皮脂の過剰分泌」です。
ニキビ以外にも「化粧崩れ」や「顔のテカリ」の原因なので必ず改善していきたいですよね。
皮脂が過剰分泌してしまう原因は様々ですが大きくわけて3つあります。
- 「食生活の乱れ」
- 「ホルモンバランスの乱れ」
- 「間違ったスキンケア」
こういった原因によって、毛穴から皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
なので、食生活や睡眠時間、ストレスチェックなどをして改善しましょう。
②毛穴のつまり
正常な肌は、ターンオーバーによって肌の細胞が生まれ変わります。
しかし、皮脂の過剰分泌などによってターンオーバーが乱れることで、「角層」と呼ばれる毛穴の出口の細胞が剥がれずに溜まっていくのです。
この状態を「角質肥厚」と呼び、角質が分厚くなることで毛穴を塞ぎ、皮脂が溜まってしまいます。
③アクネ菌の増殖
アクネ菌は悪い菌だと勘違いしている人も多いですが、そんなことはありません。
アクネ菌には、
- 「肌のphを調節して病原菌の繁殖を防ぐ善玉のアクネ菌」
- 「毛穴を刺激する悪玉のアクネ菌」
の2種類が存在し、誰の肌にも存在する常在菌なんです。
この「毛穴を刺激する悪玉のアクネ菌」が増殖してしまうことが問題なのですが、アクネ菌は空気に触れることを苦手とします。
だから、空気に触れることのない毛穴で増殖するのです。
毛穴にはアクネ菌のエサでもある皮脂があるので、さらに過剰に増殖してニキビを発生させます。
なので、ニキビの予防・改善には「毛穴のつまりを改善し、アクネ菌を増やさない」ことが重要になってきます。
ニキビにはクレンジングが効果的

毛穴のつまりを改善することが、ニキビの予防・改善の近道ということがわかりましたね。
そこで大事なのがクレンジング。
クレンジングはメイク汚れだけではなく、毛穴の汚れにも効果的です。
とはいっても、間違ったクレンジングを選ぶと、効果がなかったりニキビの悪化につながるのでクレンジング選びには注意しましょう。
ニキビ肌に合わせたクレンジングの選び方
クレンジングは、
- オイルクレンジング
- リキッドクレンジング
- 水クレンジング
- ジェルクレンジング
- クレンジングバーム
- ミルククレンジング
- クレンジングクリーム
- クレンジングシート
などなど、様々なクレンジングが存在します。
それだけ、私たちの肌にあった商品を選ぶことができますが、なかなかどれが良いのか分かりませんよね。
クレンジングを選ぶ際に見るべきポイントは、
- 「洗浄力が十分にあるか」
- 「ニキビに有効な成分がはいっているか」
の2つ。
この2点を満たし、ニキビ肌にオススメなのは、「オイルクレンジング」「ジェルクレンジング」です。
なので、今回はこの2つのクレンジングを解説します。
オイルクレンジングとは
ニキビ肌にオススメのクレンジングの1つ、オイルクレンジング。
名前の通り油分が多いクレンジングで、洗浄力が高いのが特徴。
しかし、洗浄力が強い分肌への負担も大きくなってしまいます。
なので、オイルクレンジングを選ぶときは肌への優しさにも考慮しましょう。
オイルクレンジングの種類
オイルクレンジングは、
- 「鉱物油系オイル」
- 「エステル系オイル」
- 「油脂系オイル」
の3種類があります。
鉱物油系オイル
鉱物油系オイルにも様々な種類がありますが、石油由来の「炭素」と「水素」から生成されたオイルの事を指します。
石油由来と聞くと肌に悪いイメージですが、そんなことはありません。
以前までは、不純物が多く混ざり肌に良くありませんでしたが、現在は改善されています。
「ミネラルオイル」や「ワセリン」などが代表的な鉱物油系オイルですね。
ワセリンは皮膚科でも処方されることもあるので、肌には問題ありません。
コスパもよく、ウォータープルーフのマスカラもするっと落とせる洗浄力高めのクレンジングオイルです。
しかしながら、鉱物油系オイルのクレンジング製品は洗浄力が強すぎて、乾燥をまねくのでニキビ肌にはオススメしません。
エステル系オイル
エステル系オイルとは「脂肪酸」と「アルコール」を結合させた油性物質を指します。
「エチルヘキサン酸セチル」や「パルミチン酸イソプロピル」が代表的な成分です。
W洗顔不要の商品に入っていることが多いですね。
鉱物油系オイルほど洗浄力が強力でなく、酸化もしにくいですが、敏感肌の人には乾燥を起こす可能性が高いのでこちらもオススメしません。
油脂系クレンジングオイル
油脂系クレンジングオイルとは、植物由来のオイルを指します。
「アボカドオイル」や「オリーブオイル」などが代表的です。
肌にはよさそうだけど、ちゃんと洗浄できるか不安。という声が上がってきそうですね。
油脂はオイルの構造に「微親水性」という水に混ざりやすい構造を持っているので、肌に必要な油を取りすぎずに洗浄することができます。
なので、上記2つのクレンジングオイルに比べて肌に負担をかけずにしっかりと洗浄することができるのでご安心ください。
また、油脂は肌の構造成分の一種なので肌の保湿成分としても機能します。
なので、ニキビ肌の方は植物由来の油脂系のクレンジングオイルを選びましょう。
ジェルクレンジングとは
ニキビ肌にもう一つおすすめのジェルクレンジング。
とろみのある質感で、肌へのダメージが少なくニキビ肌にも使いやすくなっています。
しかし、洗浄力が弱いものもあるのが欠点。
なので、ジェルクレンジングを選ぶときは洗浄力に注意しましょう。
ジェルクレンジングの種類
ジェルクレンジングは、
- 「水性ジェル」
- 「油性ジェル」
- 「オイルイン水性ジェル」
の3種類があります。
水性ジェル
水性ジェルとは、油分を配合していないジェルクレンジングです。
「オイルフリー」や「100%オイルカット」と表記されているので、見分けやすいでしょう。
オイルを配合していないため、まつエク中の女性にも安心して使うことはできますが、その分洗浄力が落ちてしまいます。
ニキビ肌の人には洗浄力が弱すぎるので、オススメしません。
油性ジェル
油性ジェルとは、水性ジェルと違って成分のほとんどが油で配合されているクレンジングジェルです。
クレンジングオイルと同じように「ミネラルオイル」など油性成分が配合されています。
水性ジェルと違い、ウォータープルーフのマスカラや、しっかりメイクも落とすことが可能です。
しかし、洗浄力が高すぎて肌への影響も大きいのでニキビ肌の人はさけるようにしましょう。
オイルイン水性ジェル
水性ジェルと油性ジェルの間のようなクレンジングジェルです。
一般的にジェルクレンジングとして流通しているものは、オイルイン水性ジェルなので、上記2つの見分け方を知っていれば見分けられるでしょう。
油分が少量配合されているため、洗浄力も問題なく、肌にも優しい仕上がりになっています。
なので、ニキビ肌の人はオイルイン水性ジェルのジェルクレンジングを選ぶことをオススメします。
ニキビ肌の人はメイクによってクレンジングを選ぼう
結論、ニキビ肌の人はオイルタイプかジェルタイプを選びましょう。
そして、自分のメイクの濃さによってどちらのタイプを選ぶべきか変わります。
ナチュラルメイクの人はジェルタイプを、しっかりメイクの人はオイルタイプを選ぶと良いでしょう。
ニキビ肌にオススメのオイル・ジェルクレンジング
さて、自分にあったクレンジングの種類は分かりましたね。
とはいっても、どれを選べばいいのか難しいと思います。
なので、オススメのオイル・ジェルクレンジングを3つずつ紹介します。
オイルクレンジング3選
選ぶポイントは、植物由来の油脂系オイルクレンジングでしたね。
コスパ、成分、肌への刺激を考慮した3つの商品を選びました。
①無印良品 オイルクレンジング敏感肌用

どこでも手に入りやすい無印良品のオイルクレンジングです。
このクレンジングオイルは、オリーブオイルをメインとした油脂系オイルになります。
エステル系オイルも多少含まれていますが、値段コスパの良さ、手に入りやすさを考えるとオススメのクレンジングオイルです。
メリット
・コスパの良さ
・手に入りやすさ
・油脂系オイルで肌に優しい
デメリット
・完全な油脂系オイルを探している人にとっては物足りない
②CeraVeil Platinum Cleansing Oil

美容科学者の「かずのすけ」さんプロデュースのオイルクレンジングです。
このクレンジングは、マカダミアナッツを主成分とした油脂系オイルになります。
マカダミアナッツ油には、肌を柔らかくする効果があり、分厚くなった角層を柔軟にし、毛穴の改善に効果的。
スキンケア商品にごく少量しか配合されていない美容オイル「マカダミアナッツ」をここまで使用している製品を他に見たことがありません。
他にも必要最低限の効果的な9成分のみで作られているので、肌にも優しくオススメの商品です。
値段は多少しますが、成分を考えるとこの値段でも買う価値は十分にあるでしょう。
メリット
・マカダミアナッツ油をふんだんに使用
・毛穴の改善効果を期待できる
・肌に優しい
デメリット
・値段が他に比べて高い
・買える場所が限られる
③アルガンビューティ AGBクレンジングオイル

「コメヌカ油」と「アルガンオイル」を主成分とした油脂系オイルクレンジングです。
アルガンオイルも角層を柔らかくする効果があるので、毛穴の改善にも期待できます。
さらにはこの2つのオイルは、ビタミンを豊富に含むため肌の健康にも繋がり、ニキビ肌に効果的です。
また、配合されている界面活性剤はすべて非イオン性界面活性剤。
つまり肌への刺激は少なく、洗浄力には問題ないオススメのクレンジングオイルです。
メリット
・貴重なアルガンオイルを10%も使用
・毛穴の改善効果に期待できる
・肌に優しい
デメリット
・値段が他に比べて高い
・買える場所が限られる
ジェルクレンジング3選
選ぶポイントは、オイルイン水性ジェルでしたね。
こちらも、コスパ、成分、そして洗浄力を考慮した3つの商品を選びました。
①薬用ニキビケア クレンジング

ニキビ対策に特化したジェルクレンジングです。
炎症を抑える「グリチルリチン酸2K」高い殺菌作用がある「シメン-5-オール」を配合。
アクネ菌の増殖も防ぎ、ニキビ肌にオススメのクレンジングジェルです。
メリット
・コスパの良さ
・ニキビ肌に特化されたクレンジング
・オイルイン水性ジェル
デメリット
・しっかりメイクは落ちにくい
②アンズコーポレーション アトレージュ AD+ 薬用 マイルドクレンジング

7種類の天然由来の保湿成分が配合されているジェルクレンジングです。
アミノ酸系保湿成分である「ゆずセラミド」と美肌効果が期待できる「シソエキス」を配合。
さらに抗炎症成分である「グリチルリチン酸2K」を配合しているので、ニキビ肌にオススメのクレンジングジェルです。
メリット
・ニキビ肌にオススメの成分配合
・肌に優しく洗顔後もしっとり
・オイルイン水性ジェル
デメリット
・値段が多少高い
③natural detox デュフラ フィトフォース クレンジングジェル

12種類の肌に優しい植物エキスを配合したクレンジングジェルです。
洗浄力も高く、毛穴の汚れもごっそり取ってくれます。
大容量なので、1本で半年ほど持ちコスパも良いです。
メリット
・コスパの良さ
・しっかりメイクでも落ちやすい
・毛穴汚れにアプローチ
デメリット
・大容量なので他のクレンジングを購入しにくい
ニキビ肌は自分に合ったクレンジングを選ぼう

記事のポイントをまとめます
- ニキビの原因は3つ
- ①皮脂の過剰分泌 ②毛穴のつまり ③アクネ菌の増殖
- ニキビ肌には「オイルクレンジング」か「ジェルクレンジング」を使おう
- 自分のメイクにあったクレンジング選ぼう
こんな感じです。
クレンジングを見直すだけで、ニキビの改善だけではなく予防にもつながるので必ず実行してください。
この記事が役に立ったら幸いです。