
口周りが乾燥して粉拭いたり、皮が剥けてしまったりと肌のトラブルで悩む女性は多いもの…。
・「ちゃんとスキンケアしているのに口周りだけ乾燥する。原因は何なの?」
・「化粧品が合っていないのか心配、それとも病気なの?」
なんて考えていませんか?
というわけで今回は、「口周りが乾燥する原因と改善方法」を徹底解説します。
この時期は特に乾燥しやすく、憂鬱になりますよね。
しかし、本記事を読むことでガサガサの口周りとお別れできるでしょう。
目次
口周りが乾燥してしまう原因

そもそもなぜ口周りが乾燥してしまうかを知っていますか?
原因を知ることで改善方法もわかりますのでまずは原因究明から始めましょう。
ちなみに当時の私は、口周りはカサカサなのに、Tゾーンはテカテカしているという状態でした。
他のところは乾燥していないのに口周りだけトラブルがあるという人も少なくないでしょう。
というわけで、改善の第一ステップ「口周りが乾燥する3つの原因」を解説します。
原因①:皮膚が他に比べて薄い
目元口元は皮膚が薄くて、シワになりやすいから気を付けて。と聞いた事があるかもしれません。
シワと乾燥は深い関係があり、乾燥はシワの3大原因の1つとして考えられています。
その原因の1つが皮膚の薄さです。
皮膚が薄いとどうして乾燥してしまうのでしょうか?
簡単に解説すると、肌の一番外側の「角層」という部分に「油」と「水」がバランス良く敷き詰められることで肌は潤いを保っています。
しかし、皮膚が薄いと皮脂腺から出る皮脂(油)と、汗腺からでる汗(水)が少ないので「角層」が乱れやすいのです。
そのため、肌のバリア機能が壊れ、乾燥をまねいてしまいます。
なので、皮膚が薄い口周りは他と比べると乾燥しやすく、さらにはシワにもなりやすいのです。
しかし、デメリットばかりではありません。
肌が薄いということは肌のターンオーバーも早いというメリットでもあります。
ターンオーバーが早いと肌トラブルはすぐに改善するので、口周りの乾燥は1週間前後で綺麗になりますよ。
原因②:スキンケア不足
口周りの乾燥の原因の1つスキンケア不足も考えられます。
私もそうだったのですが、ついついテカリが気になるTゾーンや、目立ちやすい頬を重点的にスキンケアをしていました。
その結果、口周りがおろそかになり、乾燥を引き起こす原因になっていたのです。
特に、口周りは凹凸が多く、立体的になっているのしっかりと保湿してあげないと、水分が十分に補充できません。
・「ささっと塗るだけのスキンケア」
・「スキンケア後に唇を洗う人」
これらをやっている人は注意したほうが良いですね。
特に、パック後に口周りについた美容液が気になって口周りを洗ったり、拭う人が多いので気をつけましょう。
そして、乾燥しているときだけではなく、乾燥が改善した後も注意して保湿することも覚えておいてくださいね。
原因③:刺激が多い
口周りは他の肌と比べて刺激が多いです。
食事中にナプキンで口を拭き刺激することもあれば、歯を磨いて口をゆすいだ後にタオルで口を拭き、刺激することもあるでしょう。
肌を刺激することでバリア機能が弱まり、乾燥を引き起こしてしまいます。
最近だと、マスクを着脱するときの摩擦で口周りを刺激することも多いでしょう。
しかも、マスクはつけている間は口周りは高湿度ですが、マスクを外すと急激な湿度の変化についてこれずに肌内部の水分が失われてしまいます。
これも口周りが乾燥する原因の1つです。
また、乾燥が気になったり、癖などで唇を舐めてしまう人は気を付けましょう。
唇を舐めることで口周りにも唾液が付き、唾液と一緒に水分が蒸発してしまい、口周りがカサカサになってしまいます。
口周りの乾燥を改善する方法

口周りの乾燥の原因は様々な要因で引き起こされた「肌のバリア機能の低下」だと分かりましたね。
バリア機能を正常に保つには、「外側からのケア」と「内側からのケア」の2つのケアが大事です。
なので、2つのケアの方法を詳しく解説します。
外側からのケア
外側のケアの方法は大きく分けて2つあります。
- 「保湿」
- 「紫外線対策」
です。
詳しく見ていきましょう。
①保湿
バリア機能が乱れてしまうのは角層の「油」と「水」のバランスが乱れることが原因です。
だからスキンケアをして保湿をするのですが、スキンケア製品にちゃんと保湿成分が入っていなければ意味がありません。
なので、保湿成分が入っているスキンケア製品を選びましょう。
主な保湿成分は、
- ヒアルロン酸
- セラミド
- コラーゲン
など、聞いたことのある成分が多いと思います。
この辺りは保湿に有効なので、これらの成分が入っている化粧品を使いましょう。
また、敏感肌向けの商品も多いので刺激の少ない成分が入っているとなお良いですね。
この記事の最後にオススメのスキンケア製品を載せておきますので、
・「どれを選べばいいのかわからない人」
・「探すのがめんどくさい人」
こういった人は、紹介するスキンケア商品を選べば問題ありません。
他にも、加湿器などを使い部屋の乾燥を防ぐことも有効です。
部屋の湿度は50%~60%が肌に良いとされているので、意識して部屋を加湿しましょう。
②紫外線対策
紫外線には角層の水分を蒸発させるだけではなく、角層を変化させる恐ろしい光が混じっています。
紫外線を浴びすぎると、角層は外的刺激から守るために皮脂を肌にため込み「角質肥厚」という状態になります。
この状態になってしまうとスキンケアをしても保湿成分が肌に浸透しにくくなり、口周りの乾燥を引き起こすのです。
そのため、日焼け止めを塗るときも口周りにも塗り残しがないか確認して、肌に紫外線を入れないように気を付けてください。
日焼け止めを今まで塗ってなかったという人はこれからは日焼け止めを塗ってから外出するようにしましょうね。
内側からのケア
生活習慣見直して内側からのケアも口周りの乾燥対策に有効です。
大きく分けて2つ
- 「肌に良い栄養素を取る」
- 「睡眠をしっかりとる」
です。
それでは解説していきます。
①肌に良い栄養素を取る
肌だけではなく、人間の体は口から入れた「食べ物」と「飲み物」で構成されています。
なので、摂取する栄養素には気を付けましょう。
口周りの乾燥には以下の栄養素が効果的です。
- ビタミンA-「皮膚粘膜の健康維持」
- ビタミンB群-「ターンオーバーを整える」
- ビタミンC-「コラーゲンの生成」
- ビタミンE-「抗酸化作用・肌の血行促進」
- タンパク質-「皮膚の材料」
- 亜鉛-「ターンオーバーの促進」
特に、早めに口周りの乾燥を改善したい人は、ターンオーバーを促進する
- 「ビタミンB群」
- 「亜鉛」
- 「タンパク質」
を積極的に摂取することをオススメします。
この3種類がすべて豊富に入っている「鳥むね肉」を積極的に食べましょう。
値段もお手頃で、カロリーも低めなので嬉しい事ばかりですよ。
②睡眠をしっかりとる
肌に睡眠不足は悪影響です。
もちろんそんなことは知っているよ。と、声が聞こえてきます。
しかし、なぜ肌の乾燥と睡眠は密接な関係があるのでしょうか?
それは、睡眠中に分泌される「成長ホルモン」と「睡眠ホルモン」が関わっているからです。
成長ホルモンは、
- 肌の水分量を増加
- ターンオーバーの促進
- 体内の水分の蒸発を防ぎ、肌の潤いを保持
という3つの役割があります。
睡眠ホルモンはメラトニンとも呼ばれ、
- 成長ホルモンの分泌の促進
- 活性酸素の除去
- 肌のアンチエイジング
という3つの仕事をしてくれているのです。
さらには、メラトニンのアンチエイジング効果は、ビタミンCやビタミンEよりも高いと言われているので睡眠不足だけは絶対に避けましょう。
メラトニンの分泌量が多くなる深夜1時~3時の間には就寝していることをオススメします。
結果、12時から7.8時間ほど睡眠をとることで、口周りの乾燥は自然に改善していくでしょう。
口周りの乾燥は絶対そのままにしてはダメ

もちろん、この記事を読んでいる方は口周りの乾燥を改善したくて読んいると思います。
脅すつもりはありませんが、放置するデメリットを知っていれば行動にも繋がるはずです。
なので、口周りの乾燥を放っておいてはいけない理由を2つ解説します。
①シワの原因になる
口周りの乾燥はシワの原因になります。
唇を尖らせると縦シワが出来るでしょう。
ちなみに若いころは気にならなかったかもしれませんが、年を取るにつれてこのシワは増えていきます。
その原因の1つが口周りの乾燥。
乾燥しているということは、角層に「油」と「水」が不足している状態です。
不足した状態では肌を守ることができないので、角質を硬くすることで肌を守ります。
その結果、しわが出来てしまうのです。
さらに、最初に述べたように目元口元は特に皮膚が薄くシワが出来やすくなっています。
頬の皮膚の厚さが「段ボール」としたら、目元口元は「ティッシュペーパー」くらいの厚さで薄いのです。
それくらい厚さが違うので口周りの肌には特に気を付けてケアしましょう。
また、メイクオフする際にゴシゴシして落としてしまうと、「ティッシュペーパー」の厚さの皮膚はすぐに傷ついて乾燥やシワの原因になります。
なので、目元口元用のメイク落としを使うこともオススメです。
②皮膚炎を起こしやすくなる
乾燥肌はバリア機能が低下しているので、外部からの刺激にうまく対応できない状態になっています。
そのため、マスクや髪の毛などの少しの刺激でさえ皮膚が赤くなったり、痒くなったりするのです。
最終的に、細菌やウイルスからの攻撃を守ることができなくなり、皮膚炎を起こしてしまい病院で治療する必要が出てくるでしょう。
他にも、ハウスダストや花粉などのアレルゲン物質や化学物質にも過敏に反応するようになります。
なので、口周りの乾燥は必ず改善するように心がけましょう。
口周りの乾燥にオススメの基礎化粧品

口周りの乾燥には、水分と油分をしっかりと角質に補充してバリア機能を整えることが効果的です。
というわけで、オススメのスキンケア商品を3つ紹介します。
①IHADA 薬用バーム

まず1つ目は、ドラッグストアでも見かけるイハダの薬用バームです。
イハダのスキンケア商品は、ただのワセリンではなく不純物を取り除いた高精製のワセリンを使用しているので安心できます。
さらには、「グリチルレチン酸ステアリル」という抗肌荒れ成分が配合されているため、乾燥にはもちろんのことニキビ予防にも効果的です。
敏感肌にも優しい低刺激設計なので、口周りの乾燥に悩んでいる方にも優しく作られています。
メリット
- コスパが良い
- ドラッグストアで購入可能
- 乾燥以外にもニキビ予防有効
デメリット
- 重度の乾燥には向かない
②資生堂 dプログラム ドライゾーンリペアエッセンス

2つ目は資生堂から出ている「目元・口元の乾燥」に特化した肌ケア商品です。
この商品には注目するべき「トラネキサム酸」と「グリチルリチン酸塩」という成分が配合されています。
「トラネキサム酸」は、メラニンの生成を抑えて、シミ、そばかすを防いでくれます。
「グリチルリチン酸塩」は、肌の炎症を抑えることで、肌荒れやニキビを予防し、口周りの乾燥にも有効です。
もちろん乾燥に特化した商品なので、お肌にはたっぷりの潤いを与えてくれます。
メリット
- 口周りの乾燥に特化した商品
- 乾燥のケアが終わった後も肌荒れ予防に使える
デメリット
- 値段が他に比べて高い
③花王 キュレル 潤浸保湿フェイスクリーム

3つ目は、花王から出ているフェイスクリームです。
この商品には、「アラントイン」と「疑似セラミド」という成分が配合されています。
「アラントイン」は、角質細胞の増殖を促すことで、乾燥している皮膚を正常化させる成分です。
「疑似セラミド」は、ご存知の通り保湿成分の一種のセラミド。
角質層の細胞と細胞の間にある水分を抱え込んで保持することで、肌の保湿を守ります。
肌の水分量が塗った後に2.1倍になったというデータもありますので、口周りの乾燥にはうってつけの商品と言えるでしょう。
メリット
- 手にしやすい価格帯
- ドラッグストアで購入可能
- 口周り以外にも使うことができる
デメリット
- 特にないが、疑似セラミドなので天然成分ではない
口周りの乾燥は内側と外側からケアしよう

記事のポイントをまとめます。
- 口周りが乾燥する原因は3つ
- ①皮膚の薄さ ②スキンケア不足 ③皮膚への刺激
- 外側だけではなく、生活習慣を見直して改善する
- 口周りの乾燥を放置すると最終的には病院で治療しなければいけない可能性があるから早めに改善すべき
- 肌のバリア機能を高めるスキンケア商品を選ぼう
こんな感じです。
口周りの乾燥は、他の箇所に比べてターンオーバーが早いのですぐに結果が出てきます。
しかし、正しい改善方法を知らなければお医者さんのお世話になる可能性もあるので、この記事を読んで正しくケアしていきましょうね。