髪の毛をサラサラにしたくて、どのシャンプーを買うべきか迷いますよね。
そんな中、
・「シャンプーの種類が多すぎてわからない」
・「シャンプーを変えるだけで本当にサラサラになるのか心配」
なんて考えていませんか?
というわけで今回は、「髪の毛をサラサラにする方法」を髪の毛の仕組みから、シャンプー選びまで徹底解説します。
この記事を書いている私は美容業界歴6年。
一都三県の美容師さんと話してきた知識から正しいケアの方法を解説していきます。
目次
髪の毛がサラサラじゃない時ってどんな状態?

結論から話すと、サラサラではない髪の毛はキューティクルが損傷した髪の毛です。
とはいっても、なぜキューティクルがサラサラな髪の毛に影響しているのでしょうか。
髪の毛の仕組みを知ることで、どのようなシャンプーを選ぶべきか分かります。
なのでまずは、髪の毛の仕組みから見ていきましょう。
髪の毛の仕組み
髪の毛は大きく分けると3つの組織から構成されています。
- キューティクル
- コルテックス
- メデュラ
主な構成成分はタンパク質です。
残りは、脂質・メラニンなどで構成されています。
【キューティクル】
よく目にする名前なので知っている方がほとんどでしょう。
キューティクルは髪の毛の一番外側にある組織で、外部の刺激から内側の「コルテックス」と「メデュラ」を守る役割をしています。
うろこ状になっているのも特徴で、筍の皮のように何層にも重なり合い、汚れがつきにくく、内側の栄養素が逃げにくい構造になっているもの特徴の一つ。
一枚一枚が綺麗になっていると、髪の毛はサラサラですが、何らかの原因でキューティクルが損傷することで、髪の毛がパサパサになってしまいます。
つまり、サラサラな髪の毛は綺麗なキューティクルが必要不可欠です。
また、髪の毛のツヤや手触りにも関係してきます。
【コルテックス】
キューティクルと違って聞き覚えのない名前だと思いますが、髪の毛の太さ、硬さ、色を決めるのがこのコルテックスです。
髪の毛の85~95%を占める大事な組織なので、髪の毛内部の綺麗さはコルテックス次第といっても過言ではありません。
パーマやカラーはこのコルテックスに作用することで、髪を色づけたり、動きを与えています。
もしも、何度もパーマやカラーをして傷んでしまっているのであれば、コルテックスのケアも怠らないようにしましょう。
また、雨の日など、湿気が多い時に「くせ」が出やすくなるのも、このコルテックス内のアミノ酸に原因があります。
【メデュラ】
髪の毛の中心にある柔らかいタンパク質で作られている組織です。
ある人とない人がいるようで、現在はまだ働きが分かっていません。
断熱効果に役立っているのでは、と考えられています。
聞きなれない言葉が出てきて、少し難しかったかもしれませんが、キューティクルが大事というところだけ押さえておきましょう。
髪の毛(キューティクル)が痛む原因
サラサラな髪の毛には綺麗なキューティクルが必要不可欠です。
キューティクルが剥がされたり、損なわれる事によって、髪のツヤや手触りが低下してしまいます。
さらに、髪の内部を保護する機能も低下してしまうため、枝毛や切れ毛が起こりやすくなってしまうのです。
しかし、なぜキューティクルが傷んでしまうのでしょうか?
キューティクルが傷んでしまう原因は様々ですが、大きく分けて3つの要因があります。
- 熱
- 摩擦
- 化学物質
一つずつ解説していきます。
熱によるダメージ
キューティクルは熱に弱く、傷みやすい。
この傷みは2種類あり、熱による髪の毛のたんぱく質の変形による傷みと、髪の毛の中にある油分や水分が熱によって取られてしまう傷みです。
油分や水分が無くなることによって、髪の毛がゴワゴワになったり、パサつく髪の毛になってしまいます。
熱によるダメージも様々で、
- ドライヤー
- ヘアアイロン
- 日差し・紫外線
などのダメージがあります。
【ドライヤー】
急激な水分蒸発でキューティクルが開き、割れてしまう事があります。
【ヘアアイロン】
ヘアアイロンによる過度な加熱により、タンパク質が熱変性を起こし内部構造の破壊に繋がります。
【日差し・紫外線】
髪の毛は体の中で最も太陽に近いところにあるので注意が必要です。
また紫外線は、メラニンやタンパク質に悪影響を与えます。
摩擦によるダメージ
キューティクルは摩擦を受けることにより、よじれたりガサガサになってしまいます。
ちなみに摩擦によるダメージは枝毛になる原因の1つです。
摩擦によるダメージも様々で、
- 間違ったシャンプーの仕方
- ブラッシング
- タオルドライ
- 自然乾燥
などがあります。
【間違ったシャンプーの仕方】
キューティクルは、髪が濡れると開き、乾くと締まる性質を持っています。
シャンプーするときはキューティクルが開いた状態なので、髪でシャンプーを泡立てたり、マッサージをしたり、強くこすってはいけません。
キューティクルが傷む原因になってしまいます。
【ブラッシング】
逆毛を立てたり、無理なブラッシングをすることで、キューティクルが摩擦で傷ついてしまいます。
【タオルドライ】
過度な摩擦や乱暴に毛髪を扱うことでキューティクルがダメージを受けてしまいます。
【自然乾燥】
半乾きの状態だと、キューティクルが傷みやすいです。
特に半乾きの状態で寝てしまうと、枕で髪がこすれ、ダメージを受けてしまいます。
【化学物質によるダメージ】
パーマやカラーリングなどをするときに、キューティクルをはがして、コルテックス内に薬品を入れます。
つまり、パーマやカラーリングをするとキューティクルへのダメージに繋がるのです。
また、洗浄力・刺激が強い成分が入ったシャンプーを使うことでもキューティクルを傷つけてしまいます。
髪の毛をサラサラにするシャンプーの選び方

髪の毛の仕組みと、キューティクルが傷む原因は分かりましたね。
キューティクルを綺麗にするシャンプー使うことで髪の毛をサラサラにすることが可能です。
とはいっても、シャンプーにはいろんな種類があるので、まずはシャンプーの種類と、有効成分について解説していきます。
シャンプーの種類
いろんなシャンプーが世の中にはありますが、シャンプーの種類は大きく分けて4つ。
- 高級アルコール系シャンプー
- 石鹸系シャンプー
- ノンシリコンシャンプー
- アミノ酸系シャンプー
1つずつ解説していきます。
【高級アルコール系シャンプー】
スーパーやドラックストアなど、市販で売られているシャンプーのほとんどがこれです。
価格や品質が高いといった「高級」ではありません。
アルコールの分子に含まれる炭素数によって名称が変わり、多いものが「高級」、少ないものが「低級」と言われます。
石油系合成界面活性剤が洗浄成分として配合されているので、洗浄力が高いのが特徴です。
しっかりと頭皮を洗いたい人にはオススメできますが、刺激が強いので髪の毛をサラサラにしたい人は辞めておくべきでしょう。
【石鹸系シャンプー】
石鹸シャンプーとは石けん素地や脂肪酸カリウムなどの成分が主成分のシャンプーです。
弱アルカリ性のシャンプーがほとんどなので洗浄力は強め。
天然原料で、無添加なので安心して使用は出来ますが、こちらも髪の毛をサラサラにしたい人にはオススメしません。
【ノンシリコンシャンプー】
シリコンとは、正式名称で「シリコーン」と呼ばれ、コーティング剤の役割をしている成分です。
髪の毛をコーティングする事によって、摩擦や熱のダメージを軽減してくれます。
このシリコンをなくしたシャンプーのことをノンシリコンシャンプーと呼ぶのですが、ふんわりとした軽い仕上がりにしたい人はオススメです。
しかし、シリコンは髪の毛をコーティングしてキューティクルを整える機能があります。
なので、それをなくしたノンシリコンシャンプーは髪の毛をサラサラにしたい人にはオススメしません。
【アミノ酸系シャンプ―】
美容室などで使用されているシャンプーのほとんどがアミノ酸系シャンプーです。
アミノ酸はたんぱく質を構成している成分なので、私たちの体と同じ弱酸性で作られています。
キューティクルはアルカリ性だと開き、酸性だと閉じる性質を持っているんです。
つまり、洗浄力が抑えられ、頭皮やキューティクルにも優しい仕上がりになるのが特徴。
また、アミノ酸は髪の毛への浸透力も高く、保湿効果も高いので、髪の毛をサラサラにしたい人にはオススメのシャンプーです。
アミノ酸系シャンプーの選び方
アミノ酸系シャンプーと一言に言っても様々なシャンプーがあります。
まず最初に見るべきなのが洗浄成分です。
アミノ酸系シャンプーには2種類の洗浄成分があります。
- グルタミン酸系
- アラニン系・グリシン系
簡単に解説します。
【グルタミン酸系】
調味料のうまみ成分の1つとしても知られているグルタミン酸。
グルタミン酸系のシャンプーは保湿力が高く、指どおりの良い仕上がりになるのが特徴です。
硬い髪の毛や、乾燥している髪の毛の人にオススメ。
しかし、その反面洗浄力が控えめというデメリットもあります。
【アラニン系・グリシン系】
海苔やしじみに入っているアミノ酸のアラニン。
サプリメントで最近聞くようになったアミノ酸のグリシン。
この2種類のアミノ酸のシャンプーは、頭皮を傷めずにしっかり洗いたい人にオススメのシャンプーです。
グルタミン酸系よりも洗浄力が高いので、時間をかけずにシャンプーしたい人にピッタリ。
次に見るべきなのが、シリコン入りか、ノンシリコンかです。
ノンシリコンシャンプーを先ほど解説したので分かると思いますが、ノンシリコンシャンプーを選びましょう。
そして最後が、成分。
キューティクルを綺麗にする成分を選びましょう。
様々な種類の成分があるので、有効成分が入ったシャンプーを次で解説します。
髪の毛をサラサラにするオススメのシャンプー

選び方が分かったからといっても、シャンプーの種類が豊富すぎて選ぶのは大変でしょう。
なので、「有効成分」と「コスパの良さ」を考えて厳選したシャンプーを4つ紹介します。
メデル ナチュラル シャンプー ハーバルリフレッシュアロマ

有効成分 | グルコシルセラミド、フェルラ酸 |
コスパ | 1320円/400ml |
その他 | 鉱物油、シリコン、パラベン、石油系界面活性剤、 合成香料、合成着色料、動物性原料など不使用 |
凛恋 リンレン シャンプー ローズ&ツバキ

有効成分 | 加水分解コンキオリン |
コスパ | 1050円/520ml |
その他 | サルフェート(硫酸塩)、鉱物油、シリコン、パラベン、 石油系界面活性剤、合成香料、合成着色料、動物性原料など不使用 |
ボタニスト ボタニカルシャンプー ダメージケア

有効成分 | メドウフォーム-δ-ラクトン、 セテアラミドエチルジエトニウム加水分解コメタンパク ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、加水分解ケラチンなど |
コスパ | 1540円/490ml |
その他 | Wボタニカルリペア処方TM |
オルビス リリースバイタッチ シャンプー

有効成分 | 加水分解コンキオリン、加水分解シルク |
コスパ | 1430円/480ml |
その他 | 無油分、無香料、無着色、弱酸性、 シリコンフリー、アルコールフリー |
髪の毛をサラサラにしたいならアミノ酸系のシャンプー

記事のポイントをまとめます。
- 髪の毛をサラサラにするにはキューティクルを綺麗にする必要がある
- 髪の毛が傷む原因は3つ
- ①熱 ②摩擦 ③化学成分
- 髪の毛をサラサラにしたいならアミノ酸系のシャンプーがおすすめ
こんな感じです。
アミノ酸系のシャンプーを使うことで髪の毛は見違えるように綺麗になります。
しかし、一度壊れたキューティクルを綺麗にするにはシャンプーには限界があるので、髪の毛を傷めないように毎日の生活も見直しましょう。
この記事が参考になれば幸いです。