きちんとスキンケアしているつもりでも、なかなか改善しない毛穴の開き。
10代前半から気になり始め、大人になってもずっと悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。
毛穴の開きには種類があり、また肌質や部位、年齢によっても原因が違います。
毛穴が開いてしまう原因や毛穴の開きの種類を正しく認識していないと、せっかく丁寧にスキンケアしていてもなかなか効果が出なかったり、場合によっては逆効果になってしまったりすることもあります。

先生
毛穴の開きの原因と改善方法について、わかりやすくご紹介します。医療機関で行われる施術についても解説していますので、ぜひ最後まで読んで毛穴の開きの改善に役立ててくださいね。
目次
毛穴の開きの種類と原因

毛穴の開きの原因は、さまざまで肌質や部位・年齢によっても原因が違うので、改善するためには自分の毛穴の開きの原因を知ることが重要です。
まずは毛穴の開きの種類と原因について肌質別・部位別・年齢別に見ていきましょう。
毛穴の開きの種類
毛穴の開きには以下の4つの種類があります。
- つまり毛穴
- 黒ずみ毛穴
- 開き毛穴
- たるみ毛穴
それぞれの毛穴の開きによって対処法が違うので、種類はきちんと知っておきましょう。
種類 | 原因・特徴 |
---|---|
つまり毛穴 黒ずみ毛穴 | 皮脂や古い角質が角栓となり毛穴につまる イチゴ鼻と呼ばれる |
ひらき毛穴 | 皮脂の過剰分泌 紫外線や乾燥による肌の劣化 Tゾーンに起こりやすい |
たるみ毛穴 | 肌の老化によるコラーゲン不足 縦長の毛穴の開き |

先生
種類を理解して、自分がどんな毛穴の開き方をしているのか?を知っていきましょう。
肌質別
毛穴の開きのトラブルが起こる肌質には、主に以下の4つのタイプがあります。
- 乾燥肌
- 脂性肌
- 混合肌
- 敏感肌
肌質 | 状態 |
---|---|
乾燥肌 | 水分が足りていない 肌がごわつく キメが整いにくい |
脂性肌 | 毛穴がもともと目立ちやすい 皮脂が出やすい 10代は皮脂の分泌が多いため、なりやすい |
混合肌 | 乾燥肌と脂性肌が合わさっている 大人ニキビを繰り返しやすい Tゾーンにニキビができやすい |
敏感肌 | 肌の状態が不安定になりやすい 肌トラブルが起こりやすい 乾燥や花粉など外的刺激に弱い |

先生
多くの人が当てはまってしまうので、毛穴トラブルはどんな人にも起こりうることがよくわかりますね。
部位別
毛穴の開きは、頬やおでこなどの顔の場所によっても原因が違います。
中でも特に気になる頬とTゾーンについて見ていきましょう。
部位 | 原因 |
---|---|
頬 | 加齢による肌のたるみ |
Tゾーン | 皮脂分泌が多いため、古い角栓がつまりやすい |

先生
あなたは普段、どちらの部位の毛穴が気になりますか?
年齢別
例えば10代の肌と50代の肌では、肌の状態が違うのでもちろん毛穴の開きの原因も大きく違います。
10代〜20代前半、20代後半〜30代、40代〜の3つの世代に分けて見ていきましょう。
10代〜20代前半
- 皮脂量が多い
- ニキビなどの炎症が起こりやすい
- ニキビ跡も残りやすい
ニキビは潰さず、消炎作用のあるスキンケアを使うなどの対策が必要です。
炎症がひどいようなら、皮膚科を受診しましょう。
20代後半〜30代
- 肌の老化が始まる
- 不規則な生活からホルモンバランスを崩しやすい
早めにエイジングケアをすることで肌のたるみを防止でき、毛穴の開きを予防できます。
20代後半〜30代は働き盛りの年代ですので、生活も不規則になりがちです。
生活習慣の乱れは肌荒れの原因になりますので、バランスの良い食生活と十分な睡眠時間の確保を心がけましょう。
40代〜
- コラーゲンの減少によりうるおいが不足
- 肌のハリや弾力が低下
40代以降は、年齢とともに肌内部のうるおい成分が減ってしまうので、保湿成分であるヒアルロン酸やコラーゲンが含まれている化粧品を使うことで肌のたるみが改善されますので、毛穴が目立ちにくくなります。

先生
自分に当てはまる年代をチェックして、必要なケアの参考にしてくださいね。
毛穴の開きを悪化させてしまうNGケア

毛穴が気になるからとケアをしすぎると、毛穴の開きを悪化させてしまう場合があります。
以下の毛穴ケアを行っている方は逆効果な可能性があるので、注意が必要です。
- 剥がすタイプの毛穴パックを頻繁に使用している
- 毛穴のつまりを手で絞り出したり、毛抜きで抜き取ったりしている
- ゴシゴシとこするように洗顔している
- 脂性肌だからと保湿ケアをしない
剥がすタイプの毛穴パックを使用したり、毛穴のつまりを無理に取ろうとすると、肌にダメージを与えてしまいます。
肌ダメージに加えて手についた雑菌などで炎症を引き起こしたりする可能性があり、毛穴汚れの悪化の原因になります。
無理に毛穴のつまりを取ろうとするのはやめた方が良いでしょう。
また、洗顔のしすぎも肌に必要なうるおいや皮脂まで洗い流してしまう場合があるので、要注意です。

先生
毛穴ケアには保湿が必須です。脂性肌だからと保湿ケアが手薄になると、より毛穴が目立ってしまう可能性があります。肌質に関係なく、十分な保湿ケアがおすすめですよ。
毛穴の開きを改善する正しいスキンケア方法

では、毛穴の開きを改善するには、どのようなスキンケアをするのが正解なのでしょうか。
正しいスキンケアのポイントは、4つあります。
- 洗顔はやさしくしっかりと
- 保湿ケアは欠かさずに
- バランスの良い食事
- 睡眠時間はしっかりと確保
それぞれくわしいやり方をご紹介します。
洗顔はやさしくしっかりと
ゴシゴシと強くこする洗顔はNGとご紹介しましたが、毛穴の開きを改善するには丁寧な洗顔が必要です。
化粧はクレンジングできれいに落とし、洗顔は洗顔料を良く泡立てて泡でやさしく撫でるように洗いましょう。
泡を洗い流す際のお湯の温度は、38度程度のぬるま湯で優しく丁寧に洗い流します。
泡が残ってしまうと、肌にダメージを与えてしまうので、要注意です。
普通の洗顔だけでは物足りない、という人には酵素洗顔もおすすめ。
保湿ケアは欠かさずに
洗顔の後には、きちんと保湿ケアを行うことが非常に重要です。
洗顔後は毛穴が開いて無防備な状態なので、化粧水で肌にうるおいを与えながら毛穴を引き締め、乳液で必要な油分をおぎないしっかりと保湿することがポイント。
もちろん脂性肌でも保湿は必要です。
脂性肌の原因は意外にも乾燥である場合が多いので、保湿をして肌を乾燥から守ると肌質が改善する可能性がありますよ。
バランスの良い食事
毛穴ケアに直接効果のある栄養素は、残念ながら今のところ発見されていません。
ですが、バランスの良い食事は、健康的な肌を保つために必須です。
特にビタミン類は肌を美しくしたり抗酸化作用があったりと、肌に嬉しい効果があるので、積極的に食事に取り入れましょう。
美肌に効果のあるビタミンと主な食材は以下の通りです。
成分 | 効果 | 含まれている主な食材 |
---|---|---|
ビタミンA | 皮膚の健康をたもつ 乾燥を防ぐ | ホウレン草、ニンジン、みかん |
ビタミンC | コラーゲンを生成 美白効果も | パプリカ、ブロッコリー、ケール |
ビタミンE | 肌のターンオーバーをうながす バリア機能を高める | ウナギ、かぼちゃ、アーモンドなどナッツ類 |
睡眠時間はしっかりと確保
しっかりと睡眠を取った日の朝、肌の調子が良いと感じた経験はありませんか?
これは、睡眠中に成長ホルモンが分泌され、肌の新陳代謝がうながされるため。
肌の新陳代謝が正常に行われると健康的な肌になり、毛穴が目立たなくなります。
睡眠時間だけでなく、睡眠の質も重要なので睡眠前にスマホやPCなどからブルーライトを浴びるのを避けたり、体を温めてから布団に入ったりなど、少しの工夫で高めていきましょう。

先生
ストレスなどで眠りが浅い、冷え性で寝つきが悪い、睡眠のお悩みは多いですが運動を行うなど睡眠の質を高める意識をしてみてくださいね。
毛穴の開きが改善しないなら皮膚科治療も

スキンケアに気をつけて、生活習慣を変えても毛穴の開きが改善しない場合には、美容皮膚科での治療も検討してみましょう。
セルフケアより効率良く毛穴の開きを改善できます。
美容皮膚科で行われる施術方法には、ケミカルピーリングやレーザー治療などがあります。

先生
皮膚科での治療は、症状によって適切な治療法や値段が違いますので、専門医と良く話し合う必要があります。納得がいかなければ、違う皮膚科に話を聞きに行くことも大切ですよ。
まとめ

今回は、毛穴の開きの原因と改善方法についてご紹介してきました。
毛穴の開きには「つまり毛穴」や「たるみ毛穴」などの種類があり、それぞれに応じたスキンケアが必要です。
ですが、どのタイプの毛穴の開きでも、以下の4つの正しいスキンケアのポイントを守ると毛穴の開きが改善する場合があります。
- 洗顔はやさしくしっかりと
- 保湿ケアは欠かさずに
- バランスの良い食事
- 睡眠時間はしっかりと確保
自分の肌を知り、それに合ったケアを行うことやバランスの良い食事、規則正しい生活を心がけることで肌は健康になっていきます。
また、毛穴の開きはケアをしたからと言ってすぐには改善するものではなく、日々の積み重ねで少しずつ改善していきます。
正しく丁寧なスキンケアを継続し、毛穴の目立たない健康な素肌を目指しましょう。