いつの間にかできているお肌のブツブツって気になりますよね。肌が荒れているとメイクのノリも悪くなるし、ブツブツが目立って肌が汚く見えてしまうことも…。
スベスベな美肌を取り戻したいのであれば、ブツブツができた原因やそれを改善するための対応策を知っておくことが大切です。
目次
そのブツブツはニキビじゃないかも!ブツブツの種類と原因

ブツブツができると「ニキビができた」と思うかもしれませんが、ブツブツが必ずしもニキビであるとは限りません。同じブツブツでも白かったり赤かったりと、様々なタイプに分かれます。そこでブツブツの種類と原因についてまとめてみました。自分の肌にできているブツブツはどれなのか把握しておけば、その後のケアの仕方も分かってくるでしょう。
ニキビ
【特徴】
- 思春期ニキビは額や鼻、頬や背中といった皮脂の分泌が多い場所にできやすい。
- 大人ニキビは口元や顎にかけてのフェイスラインに多く、皮脂が少なく乾燥しやすい部位にできやすい。
- 白ニキビは毛穴に皮脂が詰まってポツっとなったもので、初期段階にできやすい。
- 黒ニキビは古い角質や皮脂が毛穴に詰まり、それが酸化して黒く見えるようになったもの。
- 赤ニキビは毛穴の中で増殖したアクネ菌を白血球が攻撃して炎症が起きた状態。
【原因】
ニキビが思春期の男性に多いのは、その時期に皮脂の分泌を高めるホルモンが増加するためです。皮脂が過剰に分泌されると毛穴が詰まりやすくなります。そうすると皮脂を栄養源にしているアクネ菌が増殖し、炎症が起こることでニキビができてしまいます。
毛嚢炎(毛包炎)
【特徴】
- 毛穴の根元に赤いブツブツや、周囲に赤く膿をもった発疹が見られる。
- かゆみはないが、押したときに痛みがある場合もある。
- 顔や脇などの脂漏部位や、首の後ろや太もも、お尻といった擦れやすい部位にできることが多い。
- ニキビによく似ているが、ニキビの治療薬は効かない。
【原因】
毛嚢炎は主に「黄色ブドウ球菌」と「表皮ブドウ球菌」という細菌に感染することで引き起こされます。髭剃りやムダ毛処理などで毛穴が傷ついた時に、そこから細菌が入り込み炎症が起こった状態が毛嚢炎です。
稗粒腫
【特徴】
- 目の周りや頬に直径1~2mmくらいの白いブツブツができる。
- 痛みやかゆみはない。
- 稗粒腫には原発性稗粒腫と続発性稗粒腫の2種類がある。
- 原発性稗粒腫は顔にできやすく、特別な原因がなく生じるのが特徴。
- 続発性稗粒腫は皮膚を削り取る手術をした後や、少し深めの擦り傷、やけどなどが治った後にできやすい。
- 新生児や中年以降の女性に多く見られる。
【原因】
毛穴の奥の毛包や未発達な皮脂腺に角質が溜まることで、皮膚の表面にブツブツが現れます。
あせも(汗疹)
【特徴】
- あせもには「水晶様汗疹」「紅色汗疹」「深在性汗疹」の3種類がある。
- 水晶様汗疹は小さな透明の水ぶくれができるのが特徴。
- 紅色汗疹はかゆみを伴う赤いポツポツができるのが特徴。
- 深在性汗疹は白く平らな湿疹ができるのが特徴。紅色汗疹を繰り返すことで起こる。
【原因】
あせもは汗を排出するエクリン汗腺がホコリやアカで詰まり、炎症が起こることで肌にかゆみを伴う赤い湿疹ができます。汗をたくさんかく暑い時期はあせもになりやすいので注意が必要です。
ニキビだったりあせもだったり、同じブツブツでも特徴や原因は様々だということが分かりましたね。自分の肌にできているブツブツがどれなのか分かったら、次は改善に向けて行動しましょう。
肌にできたブツブツを改善するための4つの心得
まず、肌にできるブツブツの原因にはいくつか共通点があります。一つ目は皮脂の過剰分泌です。皮脂が過剰に分泌されると毛穴が詰まりやすくなり、炎症が起きてブツブツが目立つようになります。
二つ目は肌のバリア機能の低下です。肌の状態を正常に保っているバリア機能が低下すると、細菌に感染しやすくなったり、ちょっとした刺激で肌がダメージを受けてしまいます。皮脂の分泌を抑え、肌のバリア機能を低下させないためには何に気を付ければいいのか、詳しく解説していきたいと思います。
心得①【正しいスキンケアを心がける】
メイクや皮脂で肌は意外と汚れています。洗顔で一日の汚れをしっかりと落とすことが、ブツブツを改善する第一歩です。汚れをしっかりと落とすと言っても、肌をゴシゴシ擦ってはいけません。正しいスキンケアの手順を把握して毎日継続することが大切です。
◇正しいスキンケアの手順
1.クレンジング
メイクをした日は洗顔の前にクレンジングでメイク汚れを落とします。クレンジングにはローションやジェル、ミルクなど様々な種類がありますが、比較的洗浄力が高いのはオイルタイプです。オイルを顔全体に伸ばし、指の腹で優しくなでるようにして汚れを浮き上がらせます。最後はぬるま湯でしっかりと洗い流しましょう。
2.洗顔
クレンジングでメイクや皮脂汚れを落とした後は洗顔で毛穴の汚れを落とします。まず、洗顔料をよく泡立てます。泡立てネットを使うとキメ細かい泡ができるのでおすすめです。指と肌が直接触れ合わないように泡をクッションにするイメージでくるくると洗います。ぬるま湯ですすぎ残しがないようにしっかりと泡を洗い流しましょう。
3.化粧水
洗顔の後は肌が乾燥しやすくなっているので、すぐに化粧水で保湿をします。一度に使う化粧水の量は500円玉大が目安です。化粧水を顔全体になじませたら、手のひら全体で押さえるようにして化粧水を浸透させます。化粧水をパンパンと叩き込んだり、コットンで塗りこむように擦るのは肌に刺激を与えてしまうのでNGです。
4.乳液・クリーム
最後に乳液やクリームで水分の蒸発を防ぎます。肌を乾燥から守りつつ保湿成分を閉じ込めることで、うるおいのある肌へと導くことができます。
心得②【ストレスを溜めない】
人間の体はストレスを感じると緊張状態になり、それが続くことで免疫機能が低下します。そうなると肌のターンオーバーも乱れてしまい、肌が荒れやすい状態になってしまいます。特に女性の場合はストレスで皮脂の分泌を促進する男性ホルモンが増え、その結果毛穴が詰まりニキビができやすくなってしまいます。
できるだけストレスを溜めこまないように、適度にストレスを発散することが大切です。
心得③【食生活を見直す】
肌荒れを改善するには外側のケアだけでなく内側から改善していく必要があります。自分の今の食生活を見直して、肌荒れにつながる要因がないかチェックしてみてください。
肌荒れにつながるNG食材
揚げ物などの脂っこい食べ物や、カフェイン・香辛料といった刺激物系の食べ物は皮脂の分泌を増やしてしまうので、毛穴が詰まりやすくなってしまいます。毛穴の詰まりは肌荒れやニキビを引き起こす要因になるので、あまり摂り過ぎないように注意しましょう。
肌荒れの改善につながる栄養素
肌荒れやブツブツを改善したいのであれば、栄養バランスのとれた食生活を続けていくことが美肌への第一歩です。どういう栄養素がお肌にいいのか、また、その栄養素が多く含まれている食材は何なのかなど、調べてまとめてみました。
栄養素 | 肌への働き | 多く含まれている食材 |
ビタミンA | 抗酸化作用が強く、肌荒れの予防につながる | ほうれん草、にんじん、トマト、レバー、卵黄 |
ビタミンC | コラーゲンを生成し、乾燥肌を改善する | キウイ、イチゴ、ピーマン、ブロッコリー、キャベツ |
ビタミンE | 紫外線などの刺激から肌を守る | アーモンド、アボカド、うなぎ、大根、ツナ缶、たらこ |
タンパク質 | 肌を作るもとになる | 鶏むね肉、ささみ、卵、大豆製品、乳製品、アジ、サバ、イワシ |
食物繊維 | 腸内環境が整い、細胞の新陳代謝がアップする | 納豆、こんにゃく、大根、カボチャ、しいたけ、ひじき、蕎麦 |
心得④【睡眠の質を高める】
夜更かしが続いたり、なかなかグッスリ眠れなかったりすると肌が荒れてきますよね。実は睡眠と肌荒れには深い関係があるんです。
私たちの肌は約6週間おきに生まれ変わっています。ターンオーバーといって、古くなった角質を新しい組織が追い出しているのです。
睡眠不足が続くと肌のターンオーバーのサイクルが乱れてしまい、古くなった角質が肌の表面に残って肌荒れにつながってしまいます。
肌荒れを改善するための睡眠のとり方
ブツブツがなかなか良くならない時の対処法は?
ちゃんとスキンケアしているのになかなかブツブツが治らない…。良くなるどころか悪化している気がする…。という場合は、無理に自分で治そうとせず、他の方法で肌荒れにアプローチしてみましょう。
市販薬を使う
肌荒れの症状が比較的軽い場合は市販薬で改善する場合があります。ニキビの場合はアクネ菌の増殖を阻止できる殺菌成分の配合された薬がオススメです。もし、炎症を起こしている場合は抗炎症作用のある成分が配合された薬を選ぶといいでしょう。どんな薬を使えばいいのかわからないという人は、薬局やドラッグストアの薬剤師に相談して下さいね。
皮膚科を受診する
市販薬を使っても改善しそうにない時は、迷わず皮膚科を受診するようにしましょう。自分ではニキビだと思っていても、実はあせもや毛嚢炎の可能性もあります。そうなると処方される薬も変わってくるので、自分で判断するよりも専門家に診てもらったほうが、いち早く肌荒れを改善できるでしょう。
肌荒れを改善してスベスベお肌を取り戻そう
いかがでしたか?
自分の肌にできているブツブツの正体や、それを改善するためには何が必要なのか分かりましたか?
肌が荒れているとそれだけで老けて見られてしまいがちなので、透明感のあるスベスベなお肌を取り戻して、いつまでも若々しいお肌をキープできるようにしていきたいものですね。