肌荒れを根本から治すなら漢方がおすすめ!症状・体質から選ぶおすすめ漢方をご紹介

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きちんとスキンケアをおこなっているのに、肌が荒れてしまった経験はありませんか?

「肌は内臓の鏡」という言葉があるくらい、肌と体の中(内臓)は密接にかかわっています。睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスなどさまざまな原因によって、年齢や肌質、季節を問わずに肌荒れは誰にでも起こってしまうのです。

肌荒れは、不快感があるだけでなく、見た目も悪くしてしまうので気分も落ち込んでしまいますよね?

体の中から起こる肌荒れは、外からのケアだけではなかなか治しにくく、体の中から改善することが必要です。規則正しい生活やバランスの良い食事、ストレス発散を心がけるのが理想ですが、なかなか難しいのが現実。

そんなときには、漢方の力を借りるのがおすすめです。

まいこ

まいこ

でも漢方ってなんだか難しそう…。
自分に合った漢方の選び方とか分からないし…。

そんな不安を抱える人のために、この記事では

  • 漢方とはどのようなものなのか
  • 漢方のメリット・デメリット
  • 症状・体質別の薬局で購入できるおすすめ漢方薬
  • 肌荒れに効く薬膳レシピ

をご紹介します。

肌荒れを根本から治したい人、必見ですよ!

肌荒れとは?なぜ起こるの?

肌荒れに悩んでいるといっても、人それぞれ症状も原因もさまざま。ここでは、そもそも肌荒れとは何なのか、どうして起こってしまうのかを見てきましょう。

肌の仕組みと働き

私たちが普段「肌」と呼んでいるのは、面積約1,6平方m、重さ約9kgといわれ、体の中で最も大きな器官である皮膚の、表面にある表皮の角質層を指しています。

角質層は、細胞でできたいくつもの層が重なった構造になっており、細胞の間には水分が存在しています。

まるで水分を適度に含んだスポンジのような状態で、肌表面から人間が感じない程度のわずかな水分を蒸発させ、適度に水分を逃がすことによって肌全体のうるおいを保っています

また、汗をかいて体温調節をおこなう役割もあり、水分や熱をはじめ、さまざまなものを排泄する器官になっています。

健康的な肌は、この角質層がうるおいに満ちており、なめらかに整っている状態です。

肌荒れの症状とは

肌荒れが起きた肌は、角質層の機能が低下してなめらかさを失った状態です。なめらかさがなくなってカサつきやトラブルがあらわれます。

ひと言で肌荒れといっても、その症状はさまざま。

主な肌荒れの症状には、次のようなものがあります。

①カサつき
肌荒れの比較的初期におこる、肌表面がカサカサ・ゴワゴワしてキメが荒くなった状態。

②毛穴の開き
毛穴が黒ずんで見えたり、しずくのように縦長に開くなどしてキメが荒れた肌に見える状態。ひどくなるとファンデーションを塗っても隠せないほどに。

③ニキビ・吹き出物
毛穴に皮脂や古い角質が詰まり、炎症を起こしている状態。

④湿疹・かゆみ・赤み
かぶれや細かいブツブツなどが比較的広い範囲に出ている状態。ヒリヒリとした感じや赤みがみられることも。

⑤アレルギー性の炎症
名前のとおり、アレルギーにより肌表面の皮膚に炎症を起こしている状態。赤く腫れる、かゆみや痛みなどが発生するなどの症状がみられることが多い。

肌荒れの原因は?

肌荒れの主な原因として、以下の7つがあります。

  1. 栄養バランスの乱れ
  2. 生活習慣の乱れ
  3. ストレスや疲労
  4. ホルモンバランスの乱れ
  5. 紫外線の害
  6. 花粉や大気汚染、食べ物などによるアレルギー反応
  7. 間違ったスキンケア

この7つの原因のうち、⑦間違ったスキンケア⑤紫外線の害は、体の外からの原因。

⑥花粉や大気汚染、食べ物などによるアレルギー反応は、体の外からと中からの両方が原因として考えられます。

その他のものは、体の中からの原因。

漢方が有効な肌荒れは、体の内側の原因によって引き起こされる肌荒れです。

ところで漢方ってどんなもの?

漢方という言葉はよく聞くけれど、実際はどういったものなのかイメージできないという人も多いのではないでしょうか?

ここでは、漢方とはどういったものなのかをわかりやすく説明します。

漢方とは何?

漢方は、6世紀ごろに中国から伝わって、その後日本で発展した日本の伝統医学です。もともとは、中国医学をそのまま受け入れていたのですが、長い歴史の中で、診断法や漢方薬の選び方などを、日本人の体や気候に合わせて日本流に改良し、独自の発展をとげてきました。

漢方という言葉が定着したのは、江戸時代の後期に長崎からはいてきたオランダ系医学の蘭方に対する呼び名として使われるようになったことからといわれています。その後、明治以降は、西洋医学に対して、中国医学を土台とした日本の医学を漢方と呼んでいます。

「漢方」は、日本独自の呼び方

  • 「漢方」のは、中国のことで、中国からから伝わるものに付けられており、「漢字」や「漢民族」などの言葉がある。
  • 「漢方」のは、手段・方法・技術のことを指し、「方術」や「方技」などの言葉がある。

漢方の特徴

漢方は、「人間の体も自然の一部」を基本に置き、「病気ではなく病人をみる」という治療法をおこなう医学。体の一部分だけにスポットをあてずに、体全体の状態のバランスを総合的に見直していくのが特徴になっています。

1つの症状だけを改善するのではなく、体質や生活習慣などから見直し、体全体の状態を整えていく治療で、漢方薬だけでなく、鍼灸養生薬膳太極拳指圧なども含め漢方とよびます。

また、漢方は病院での検査では異常が見つからないけれども不調を感じるというような、病名が付いていない未病にもアプロ―チをすることができるのも大きなポイントになっています。

漢方の考え方

漢方には、漢方ならではの独特な考え方があります。漢方の考え方を簡単に見ていきましょう。

☆虚実

漢方では、体質や体の具合は虚(きょ)実(じつ)の2つに分けて考えます。それぞれの意味は以下のようになっています。

  • ・・・充実している状態。体力のある人を実証(じっしょう)と表現する。
  • ・・・働きが低下している状態。体力のない人を虚証(きょしょう)と表現するほか、上記の働きが低下している状態を「腎虚」「脾虚」などと呼ぶ。

実証と虚証の人の特徴は、下の図の通りです。

自分はどちらのタイプなのかチェックしてみてくださいね。

☆五臓

「五行説」という中国医学の基礎となる考え方を人の体に応用したものです。五行とは、自然かいの代表的な「木」「火」「土」「金」「水」の5つの物質が、それぞれの役割を果たしながらお互いを助け合ったり暴走を止めたりしながらバランスをとっているという考えです。

五臓とは、「肝(かん)」「心(しん)」「脾(ひ)」「肺(はい)」「腎(じん)」の5つの臓器のことを指し、それぞれがバランスをとって元気に働くように調節しているという考え方です。それぞれは、次のような働きを持っています。

  • 肝(かん)・・・栄養の貯蔵や自律神経の血の流れの調整をおこなう。精神情緒や運動神経のバランスを調節する
  • 心(しん)・・・精神や思考、意識、感情、血の生成・運行をおこなう。
  • 脾(ひ)・・・消化吸収や栄養分や水分の運搬をおこなう。筋肉の栄養バランスを調整する。
  • 肺(はい)・・・呼吸からの気の摂取をおこなう。皮膚の機能の制御や防衛力の保持、気の生成、水分の調整、免疫機能の調整をおこなう。
  • 腎(じん)・・・成長や発育を担う。老化と深く関連している。深い呼吸や水分ろ過・再吸収の機能がある。晴明エネルギーの貯蔵や生命活動の統括維持をおこなう。

☆気血水理論

人の体は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の3つの要素から構成され、これらが一緒に働いて体を動かしているという考え方です。それぞれの働きは以下のようになっています。

  • 気(き)・・・目に見えない体を動かすエネルギー。気が全身をくまなく巡ることで、体や臓器が元気に働く。
  • 血(けつ)・・・全身の組織や器官に栄養を与えるもの。体内で栄養を全身に運ぶ働きをする。
  • 水(すい)・・・飲食物中の水分からできている体をうるおすもの。

漢方と西洋医学の違い

一般的な医療機関を受診したときに、受ける治療や処方される薬は、西洋医学に基づいたものになっています。漢方と西洋医学の違いを理解しておきましょう。

西洋医学

症状として起きている現象に対して局所的に対応する。病気を部分的に見ることにより、体が本来するべき働きを薬でおこなう。

病気を診る場合は客観視され、自覚症状だけでなく高く症状や検査数値を重視する。

薬は、化学的に合成した成分でできている

漢方

体本来のもつはたらきを高めることに作用し、体自体の力で正常な状態に戻すことに重点を置いている。局所的な症状だけを見ず、病気の人全体を見て、心身全体のバランスを整えていく総合治療。

一人ひとりの個人差を大切に、自覚症状を重視するため、病院の検査で数値に異常がない不調にも対応する。

薬(漢方薬)は生薬でできている

漢方、西洋医学のどちらが優れているということはなく、それぞれの得意分野を組み合わせて、その時の自分に合った治療をおこなうことが有効です。

漢方のメリット・デメリット

漢方についての説明の最後に、漢方のデメリットとメリットをまとめましたので、理解しておきましょう。

メリット
  • 現在現れている症状だけでなく、体全体のバランスを整えることができる。
  • 病院での検査の数値に異常がなく治療できない未病にも対応してくれる。
デメリット
  • 効果が想像しにくい
  • 体に合うか使うまでわからない

漢方では、西洋医学では対応しにくい冷え性などといった体質による症状や、検査の値には現れない不調、病名がつかない未病にも効果が期待できるのがメリット。

また、体の不調を根本から治すことを目的としているので、治療したい部分以外の不調も改善することができます。

ただし、漢方の効き目には個人差があり、西洋医学のように数値の改善や殺菌効果といった目に見える評価をしにくいというデメリットがあります。

医療の現場では、漢方と西洋医学を併用することによって治療がスムーズに進んだという例も多いようです。

漢方薬について知ろう!

漢方の治療において、一般的によく用いられるのが、漢方薬。化学的に合成されたものを使用せず、もともと自然界に存在する生薬でつくられています。

まいこ

まいこ

漢方薬って苦くて飲みにくいイメージあるな~。
飲み方もなんだか難しそう…。

そういうイメージを持っている人も実際多いですよね。

そこで、漢方薬の正しい飲み方や、飲みにくいと感じる人も無理なく飲むことができる方法など、漢方薬について知りたいアレコレにお答えします。

Q

漢方薬はいつ飲む?

A

漢方薬は、食間(食後2-3時間)または食前(食事の30-60分前)に飲むのが一般的です。胃に食べ物のない空腹時に飲むほうが成分の吸収がよいといわれています。

Q

飲み忘れたらどうする?

A

空腹時に飲み忘れてしまったという時は、次の空腹時を待つ必要はありません。
食後であっても気が付いたときにのみ、1日の指示された回数を守ることを優先するようにしましょう。
ただし、1日2回服用の薬は6時間以上の間隔、1日3回服用の薬は4時間以上の間隔をあけて服用するようにしてください。

Q

漢方薬の飲み方は?

A

漢方薬は、基本的に水または白湯で飲みます。お茶やジュース、牛乳などで飲むと、成分の働きや吸収に影響を与える可能性があるのでやめましょう。

顆粒の漢方の飲み方は、次のとおりです。

①口に水または白湯を含む。(飲み込まない)
②漢方薬を口に含んだ水の上に落とす。
③口の中の水と漢方薬を一気に飲み込む。
④水または白湯を飲む。

Q

漢方の味やニオイが苦手なときは?

A

漢方の味やニオイがどうしても苦手という人は、薬局などで販売されているオブラートに包んで飲むのがおすすめ。無味無臭のオブラートのほか、最近は、美味しい味の付いた服用ゼリーなども販売されています。
服用ゼリーであれば、のどに引っかかる心配もなくスッと胃に入っていくのでオブラートを飲み込むのが苦手な人にもピッタリです。

漢方薬の注意点

他の漢方や薬を服用する場合は必ず医師・薬剤師に相談を

複数の漢方を服用したり、薬などを一緒に服用する場合は、生薬のバランスが崩れて効果が発揮できなくなってしまったり、成分の過剰摂取や副作用の心配があります。

漢方薬の併用や薬との併用をする場合は、必ず医師や薬剤師に相談をするようにしましょう。

副作用などを感じたら、すぐに使用を中止して医師・薬剤師に相談を

漢方薬にも抗生物質とおなじように、副作用がおこることがあります。漢方薬を飲んで、体調に異変を感じたらすぐに服用を中止して医師・薬剤師に相談するようにしましょう。

漢方薬を正しく保管しよう

漢方薬を補完する場合は、風通しがよく直射日光のあたらない湿気が少なく涼しい場所に保管しましょう。品質を保持するためにも誤用を避けるためにも、他の容器に入れ替えることは控えましょう。

症状・体質別!肌荒れに効く漢方

漢方や漢方薬について、理解していただいたところで、お待たせしました!

肌荒れの症状別におすすめの漢方を紹介します。

先ほど説明した通り、漢方はその症状が体のどの部分が原因で起こっているのかということに重点を置き、体のバランスを整えて症状を改善させていくというもの。

同じ症状に対して、数種類の漢方薬があり、肌荒れのほかに思い当たる症状などから漢方薬を選びます。

最初に紹介した5つの肌荒れの症状ごとに、よく使用されるおすすめの漢方薬を、肌荒れ以外にどのような体の症状がある人に向いているのかとともに紹介しますので、チェックしながら自分に合うものを探してみてくださいね。

①カサつきにおすすめの漢方薬

★当帰飲子(とうきいんし)

皮脂の分泌が減ることで肌が乾燥する皮脂欠乏性湿疹や老人性の乾燥に効果的。肌に栄養とうるおいを与えて肌の乾きやかゆみを改善する。

こんな人におすすめ
  • 体力中等以下
  • 冷え性

★十全大補湯(じゅうぜんたいほうとう)

「気」「血」「水」の3つを補い全身の状態をよくすることで不調の改善に効果を発揮する。手術後の体力回復などにも活用される。

こんな人におすすめ
  • 虚弱体質
  • 冷え性
  • 貧血
  • 胃腸が弱い

②毛穴の開きにおすすめの漢方薬

★六君子湯(りっくんしとう)

体力がなく肌のたるみから起こる毛穴の開きに有効。消化器系の機能を高めるので、胃下垂や消化不良などにも効果的。

こんな人におすすめ
  • 体力中等以下
  • やせ型
  • 顔色が悪い
  • 冷えやすい
  • みぞおちにつかえがある
  • 全身倦怠感がある

★四物湯(しもつとう)

皮膚の乾燥による毛穴の開きに有効。血が不足することによる月経不順や貧血、しもやけ、更年期障害などにも効果的。

こんな人におすすめ
  • 虚弱体質
  • 冷え性
  • 顔色が悪い
  • 胃腸が弱い
  • 貧血

③ニキビ・吹き出物におすすめの漢方薬

★十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

化膿している皮膚の炎症、蕁麻疹、湿疹などに効果が期待でき、膿が溜まったニキビに効果的。10種類の生薬で毒素を取り除くといわれている。

こんな人におすすめ
  • 中程度の体力
  • 顔が薄墨色で比較的神経質
  • アレルギー体質でケガなどが化膿しやすい

★清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

顔にできた皮膚の炎症や湿疹に効果的。顔の熱や炎症を取り除き、熱感をともなる顔の皮膚の病気を改善する。赤みのあるニキビに効果的。

こんな人におすすめ
  • 体力中等以上
  • 赤ら顔でのぼせやすい

★荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

副鼻腔兼や慢性鼻炎、扁桃炎、炎症をともなう顔の皮膚疾患に効果的。病変部の熱感や腫れを取り除き、血行を改善し、膿や痰の排出を促す。炎症をともなうニキビに有効。

こんな人におすすめ
  • 体力中等以上
  • 皮膚の色が浅黒い
  • 手足の裏に脂汗をかきやすい
  • 緊張しやすい

★桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくがんかよくいにん)

女性ホルモンの乱れによる肩こりや頭痛、めまい、のぼせ、ニキビ、手足の冷えなどに効果的。全身の血行を整え、ニキビを改善する。特に生理前後のニキビに有効。

こんな人におすすめ
  • 体力中等以上
  • 下腹部痛がある
  • のぼせて手足は冷える

④湿疹・かぶれ・赤みにおすすめの漢方

★温清飲(うんせいいん)

乾燥肌で赤みやヒリつきなどの炎症がみられる湿疹皮膚や皮脂欠乏性湿疹、手指の湿疹に効果的。月経不順や更年期障害の改善などにも有効。

こんな人におすすめ
  • 体力中等度
  • 皮膚がカサカサして色つやが悪い
  • のぼせがある

★消風散(しょうふうさん)

分泌物が多く、幹部がジュクジュクしてかゆみの強い慢性の皮膚疾患に有効。湿疹のほか、水虫や蕁麻疹、あせもなどにも用いられる。

こんな人におすすめ
  • 体力中等以上
  • のぼせがある

★白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)

体に熱がこもっているときの乾燥性の湿疹で、強いかゆみやほてりがある場合に有効。のどの渇きやほてりにも用いられるほか、初期の糖尿病でのどが渇く場合にも有効。

こんな人におすすめ
  • 体力中等以上
  • ほてりがある
  • 口の乾きがある

★黄連亜卿膠湯(おうれんあきょうとう)

赤みを伴うカサカサとした湿疹や皮膚炎、かゆみに効果的。皮膚疾患だけでなく不眠症などにも効果がある。

こんな人におすすめ
  • 体力中等以下
  • 冷え性
  • のぼせ気味で熱感がある
  • 胸が苦しく不眠の傾向がある

⑤アレルギー性の炎症

★補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

胃腸の消化・吸収機能を整えて、生命活動の根源的なエネルギーである「気」を生み出し、病気に対する抵抗力を高める。アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎など、免疫機能の低下による皮膚炎に効果的。

こんな人におすすめ
  • 虚弱
  • 疲れやすい
  • 食欲不振
  • 胃腸虚弱
  • 病後・産後

肌荒れに効く簡単薬膳レシピ

漢方には、「薬も日常の食も、ともに生命を養い、健康を保つのに欠かせないもので源は同じ」という薬食同源という考え方があります。

この薬食同源の考え方を基本とした料理を薬膳といいます。薬膳は、季節や食べる人の体調に合わせて食材や生薬を組み合わせた料理。

薬膳と聞くと、特別な食材を準備しなければならないと思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

普段スーパーなどで購入できる食材だけでも、食材の持つ特性を知り、体調に合わせて作ったものは立派な薬膳です。

ここでは、スーパーなどで購入できる日常的な食材を使用した肌荒れに効く簡単薬膳レシピを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

乾燥肌におすすめ!体の中からうるおう根菜と白ゴマ豚汁

材料(2人前)

  • えのきだけ 30g
  • レンコン 70g
  • 人参 40g
  • 山芋 70g
  • 豚肉 30g
  • 大葉 適量
  • 白ゴマ 適量
  • だし汁 4カップ
  • 味噌 大さじ1

作り方

  1. えのきだけ、人参、レンコン、山芋を食べやすい大きさに切る。
  2. だし汁を入れた鍋に、レンコンと人参を入れて火が通るまで煮る。
  3. えのきだけ、山芋、豚肉を入れ、豚肉の色が変わるまで煮る。
  4. 火を止めて味噌を入れ、ひと煮立ちしたら器に盛る。
  5. 白ゴマと大葉を乗せて完成。
このレシピのポイント

薬膳の世界では、肌の乾燥は、体の中にうるおいが足りていない証拠と考えられており、体にうるおいを与える食材で体の中にうるおいを補うのがよいとされています。

体のうるおいを補うのは、薬膳の世界では、白い食材

今回は、レンコン、白ゴマ、山芋を使用し、ビタミンAが豊富で肌にうるおいとツヤを与えてくれる人参もプラスしました。

また、野菜だけでなくコラーゲンが豊富で肌にうるおいを与えてくれる豚肉を加えることでパワーアップしています。

ニキビ・毛穴の開きを改善!ボリューミーなのにヘルシーなまるごとアボガドと卵のグラタン

材料(2人前)

  • アボカド 1個
  • 茹で卵 1個
  • ハム 4枚
  • マヨネーズ 適量
  • コショウ 少々
  • 溶けるチーズ 大さじ2

作り方

  1. アボカドを縦に2つに割って種を取り除き、スプーンで果肉をとる。
  2. アボカドの果肉と茹で卵、ハムを角切りにする。
  3. ②とマヨネーズを入れて混ぜる。
  4. くりぬいたアボカドに③を詰める。
  5. ④にピザ用チーズをのせて、コショウを振り、オーブントースターで焦げ目がつくまで焼いたら完成。
このレシピのポイント

薬膳でアボカドは、腸をうるおしてお通じを促し、老廃物を排出する働きや、胃腸の機能を養って気を補い免疫力を高めるといわれています。

また、チーズには、肺や腸をうるおして皮膚病や余分な熱をとり、便秘や皮膚病に効果があるといわれています。

この2つを合わせることで、体の中のいらないものを排出して巡りを整え、過剰な皮脂分泌や乾燥を防ぎながらうるおいを与えてくれるので、毛穴の開きやニキビに効果的です。

湿疹や赤みを解消!毒だしキャベツと豆もやしのナムル

材料(2人前)

  • キャベツ 100g
  • 豆もやし 100g
  • 炒りハトムギ 20g(市販のもの)
  • 胡麻油 適量
  • 塩 少々
  • 砂糖 少々

作り方

  1. キャベツを食べやすい大きさに切る。
  2. ①と豆もやしを耐熱皿に入れて電子レンジ(500W)で2分加熱。
  3. ②に胡麻油と塩、砂糖を入れ混ぜ合わせる。
  4. ③を器に盛りつけて炒りハトムギをふりかけたら完成。
このレシピのポイント

薬膳の世界で、体の中にある形のある余計なものを主に尿から流し去ってくれるといわれる豆もやしと、肌の病気や炎症を抑える効果があるといわれるハトムギを組み合わせているのがポイント。

体の中に余分なものが溜まることで起きるジクジクとした湿疹や赤みを、体の中からデトックスし、炎症を抑えることで治していきます

体の中から健康に!漢方で健康と美肌を手に入れよう!

いかがでしたでしょうか?症状が出ている一部だけを見るのではなく、体全体を整えることで症状を改善していく漢方による肌荒れの治療は、肌荒れを治すだけでなく、トータル的に健康で美しい体を手に入れることができるのが魅力です。

体のバランスを整えることで、表面的ではなく根本から肌荒れを改善することができるので、肌荒れに悩まされない体質を手に入れることも可能!

漢方薬で治療するのはもちろんのこと、日々の食事に薬膳の考えを取り入れることも立派な漢方です。

自分に合わせて上手に漢方を取り入れて、肌荒れ知らずの美肌と健康を手に入れてみませんか?

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